バーナと空気比
バーナにおける最適空気比(バーナが燃料を全て燃やすために供給される空気量 / 完全燃焼に必要とされる理論空気量)の理想値は1ではなく、約1.3になります。(約30%の過剰空気量)
1だと燃焼に空気がいきわたらない所が出てきて最高燃焼温度に達することができず、
1より少ないと燃料は燃えきらないで不完全燃焼になってしまいます。(煙管のススの原因)
それならば白煙がでない程度に空気量を多くすれば安心かといえば、そうでもありません。
余分な排ガス量が増えて、温度の高い排ガスがステンレス煙突を変色させていきます。
また、熱の損失も大きくなってしまいます。
そこで、バーナの空気比を適正にチューニングして
ボイラ、熱風発生機の省エネを行う必要が生じてきます。
燃料やバーナ・熱風発生機の構造によって微妙に異なってくる適正な過剰空気量は、
排ガス分析装置で炭酸ガス、一酸化炭素、酸素を測定することで、
燃焼効率の良い状態を見つけることができます。
ほこりの多い所でエアーフィルターを使用する場合は、最初から過剰空気量を少し多めに設定しますが、
早めの掃除と交換が必須となってきます。(運動時のマスクと同じです)