屋台、山車のかじ取り、ステアリング

前輪が固定でない四輪屋台の場合、かじ取り旋回させるためのメカニズムが必要になってきます。

昔からある一般的な方式は、前輪車軸と一体になった円板を中心棒を支点として回す方法です。

これは屋台の造り次第で90度位までかじを切ることができ、最小回転半径が小さくなる利点があります。

一方で旋回により前輪の位置が変わるので、転倒の危険、前輪片効き時の旋回部への偏荷重、かじ取りへの負担などの負の面も生じてきます。

その点、自動車などにも採用されているナックル方式は、前輪とかじ取り旋回部をタイロッドリンクで繋ぎ方向変換するので、前輪の位置移動が無く屋台の踏ん張りが利きます。

また、軸受への偏荷重がなく、リンクを介しているためかじ取りが安定します。

切れ角は最大45°位までですが、最小回転半径は前輪の幅(トレッド)と前後輪の長さ(ホイールベース)で決まってきます。

2024年04月06日