火炉から熱風発生機へ
昭和30年代半ば、それまで製茶(荒茶)機械の熱源として、鋳物や耐火レンガで火室が作られた火炉(現在も通称として使われています)に大変革が起こりました。
鉄工所を営んでいた松浦さん(旧榛原町静波、現在は後継者の方が鉄骨建築業をされています)が、鋼板を溶接して作った火室を持つ重油燃焼の間接式火炉を初めて作ったのです。
当時としては画期的なことであったようです。
これをきっかけに河村バーナーさんと先代も研究を始めました。
中圧バーナの製造(河村バーナー)と配管、取付工事で実績があったので、火炉の製造は自然の流れでした。
最初のころは炉が熱に耐え切れず破損してしまったりして、失敗の連続だったようですが、徐々に技術やノウハウが蓄積されていきます。それぞれの会社がオリジナルな製品を完成させます。
ガンタイプオイルバーナが普及してきた昭和40年代半ば頃からは、熱風発生機の燃焼効率も良くなってきます。
火炉から熱風発生機へと呼び名が変わっていく時代でした。
(注: 先代に聞いた話より)