バーナーディフューザーのはなし
バーナーディフューザーとは ❓
ガンタイプオイルバーナの燃焼先端に付く、スリットが刻まれたドーナツ状の円板のことです。
バーナー製造メーカーは何種類かの製作用金型を持っていて、交換しながら開発テストを行い、セッティング調整して出荷します。
円板直径、スリット形状、つば有無など多種多様で、バーナー構成部品の中でも、燃焼性能を大きく左右する重要なパーツになります。
<ディフューザーの役割>
① 円板直径を変えることでバーナーと炉との差圧調整、火炎の安定化。
② 円板内径は火炎の着火に影響。
③ スリット形状により空気の旋回流が変わり、燃焼ガス測定データの変化。
④ スリット隙間と方向、つば有無で、燃焼時の保炎と冷却、ディフューザー裏側へのカーボン付着防止。
⑤ ファンネル形状のバーナーは、ディフューザー、ノズルを共に前後することで燃焼に大きく影響。
※ ノズルとの間隔を常に一定に保てるディフューザーの取付固定方法が大切になります。
このように、液体燃料が空気中の酸素と反応して火炎の熱エネルギーに効率良く変換するための役割を担い、燃焼調整の要(かなめ)として働いている部品がバーナーディフューザーです。